柿渋染めの歴史は古く、平安時代の優れた先人たちから受け継がれた伝統ある染色技術です。
平安時代の侍や山伏が身につけていた「柿衣」をはじめ、「堅牢度(洗濯や摩擦などによって、どの程度、色落ちや色移りしてしまうかの度合い)が高く色移りや色落ちの心配が少ない」「防虫・防臭・防水効果がある」ことから、漁師の網、番傘、木材用塗料などあらゆるものに使われてきました。
古くは漢方薬として使用されていたという柿渋には高い殺菌・消臭効果があるといわれ、最近メディアで多くの症状改善などが報道され話題になっています。
高度な技術と感性を持つ日本で5本の指に入る職人が、手間ひまかけて一枚一枚丹念に染め上げるーー。
八頭町産の西条柿から抽出した「やず柿のめぐみ」の柿渋液を使い、日本で5本の指に入る染め職人が手間暇かけて、一枚一枚丹念に染め上げたオリジナルの生地を使用しています。
「星月夜」「天目柄」などのシリーズを自社で企画、デザイン、縫製した純鳥取製の逸品です。
独自の技術で柿渋染めには難しい色の染め上げ、他にはない豊かな色彩を実現しています。
2点と同じものがないことも手染めならではの魅力。伝統を守りながらも常に新しい物を求めて研究を続け、新鮮な作品を生み出しています。
柿渋染めとの出会いは一期一会。命ある「色」のパワーを感じてください。
柿渋は、青柿を搾って発酵・熟成して生まれた天然染料です。
色素を留めるために必要なタンパク質を含まない植物性繊維でも染まりやすい色素です。
自社製柿渋液は鳥取県を代表する柿の産地「八頭町」で栽培された西条柿から抽出して製造しています。
優れた品質で500年もの間、人々に愛され続けている鳥取の西条柿は、タンニンを特に多く含むため、様々な柿渋の効果も高いと考えられています。